全国に出されていた非常事態宣言が解除され、気が付けばもう5月も最終日。
レトロゲーム界のTOPICSである、Retropie(レトロパイ)の最新版4.6の情報をお届けいたします!
Retropie4.6リリース!
Retropieの最新版4.6が、2020年4月28日にリリースされました。
もちろん、常に最新版に更新しておく方がよいのですが、一方で、クリーンインストールをすると、設定は一からやり直し、ゲームも入れ直し、、と手間も多く発生してしまいます。今回のアップデートを開設し、Retropie4.5.1ユーザーの方が4.6にアップデートする必要性があるか?を検証してまいりたいと思います!
Retropie4.6の更新内容
それでは、Retropie4.6で何が変わったのか?更新内容を見てみましょう。
Raspberry Pi4に正式対応!
前回の4.5.1でもすでに多くの機能がRaspberry Pi4で動作していたとされていました。今回のRetropie4.6で、正式にRaspberry Pi4対応がアナウンスされました。
私は残念ながらRaspberry Pi4は持っていませんので、Raspberry Pi4によってどれほど高速になったかは分かりません。ただ、SPECがRaspberry Pi3とは桁外れ。CPUがARM CoretexA72となり、Raspberry Pi3よりも1.5倍ほど処理速度が上がっています。
さらに注目すべきはメモリ搭載量。Raspberry Pi3は1GBでしたが、Raspberry Pi4は最大8GBです!レトロゲームの動作でここまでのメモリは不要な気もしますが、それでもエミュレーターは負荷が高いソフトになります。Raspbian OSの上に、emulation station、Retro Archがフロントで動作しています。
GPUは400MHz動作から500MHzへスピードアップ!しかもDual Coreで4K再生にも対応する、かなりパワフルなGPUに変わっています。
PSやNintendo64など、3D系のゲームの速度向上が期待できます!CPU、メモリ、GPUは高性能に越したことがないはずね!!
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Debianが最新版&2024年までサポートの”Buster"ベースに!
前回のRetropie4.5のアップデートで、Raspbian OSが”Stretch"ベースにアップデートされました。
どうやら、Raspbian OSでは今後Stretchのアップデートを年内で終了するようです。ネットワークに繋げて利用するのであれば、念のためBusterにアップデートしておいた方がよいでしょう。
また、”X.org"から”Wayland”というウインドウシステムに変わったそうです。詳しくは分からないですが、大学院でUNIXでXを使っていたのが懐かしいです。。
CD-ROMゲームで、.m3uフォーマットに対応!
PS1をはじめ、CD-ROMゲームがレトロゲームになってきています。
先日、GPi CASEでもプレイした、PS1用のファイナルファンタジー7。これはCD-ROM3枚組のゲームになります。DISCからリッピングすると、当然ながら3枚別々のimgファイルが出来上がります。
これを別々にRetropieで起動すると、、別のゲームとして取り扱われてしまいます。すると、ディスク交換ができない、あるいはメモリーカードがディスク間をまたいで使えない、などのトラブルが発生してしまうそうです。
これを回避するには、.m3uファイルを作成し、そこに「1つのゲーム」として統合したいイメージのcueファイルを書き込み、Retropieからはその.m3uファイルのタイトルで起動することが必要な様です。
詳しくは、実際に複数ディスクゲームをやるときに試してみたいと思います。.m3uファイルの作成は本当に簡単です。
1.「Retropieに表示させるゲームタイトル名.m3u」のファイルを作る
※この時、このファイルはリッピングした.cue/ .imgファイルと同じ場所に作成する
2..m3uファイルをテキストエディターで開く
3.リッピングした複数の.cueファイル名を書いて、UTF-8で保存する
以上です。CD-ROMゲームの大作にチャレンジする方は、ぜひこの.m3uイメージで遊んでください!
複数のエミュレーターがアップデート
アップデートされたエミュレーターは沢山あります。その中で目を引いたのは、以下のCD-ROM対応です。「lr-neocd - ネオジオ CD エミュレータ」「redream - Raspberry Pi 4 用の Dreamcast エミュレータ」
.m3uに対応し、またパワフルなRaspberry Pi4の力で実現したのかもしれません。Dreamcastまで動いてしまうんですね。。PS2も動くのかな。。
アップデートはする?しない?
さて、最後にアップデートする?しない?ですが、私は、、
今回はしません。
というのも、私のメインはPICADEとGPi CASEになってしまっています。
OSを入れ替えると、これらのコンソールが動かなくなる可能性がありますので、断念せざるを得ません。
ただ、.m3uファイル対応は気になるので、Raspberry Pi ZeroWはアップデートしてみました。特に問題なく動いていますが、PS1の動作が少し遅くなった気もします。。
ちなみに、日本語化は4.5.1の時と同じ手順でOKでしたよ。
Raspberry Pi4を購入した方は、ぜひ4.6を!
やはり、今回のリリースの最大の目玉は、Raspberry Pi4に対応した、ということに尽きると思います。私も購入したいですが、8GBは1万円を超えているのでちょっと高いなと思って見送っています。。