年末に更新した「暗黒星雲の攻略」の記事内でも触れましたが、ミニアーケードマシーン「PICADE」を購入し、組み立てました!
一言で言ってしまえば、まさに神機。現代のレトロゲーマーなら全員が子供の頃に夢見た「家にゲームセンターが欲しい」。その夢がまさに叶います!まずは、組み立て後にいくつかのゲームを動作させた動画をご覧ください!!
ミニアーケードマシーンPICADE【全レトロゲームファン必携】
そんなレトロゲームファン必携のPICADE。この記事では、購入方法から組み立て方まで、ご説明をいたします。先にお伝えすると、組み立て方法は基本的にはドライバー一本あればOKです。ただ、説明書が全編英語ですし、日本のプラモデルの説明書のような親切さもありません。実際、私も組み立て中に「一体どのネジとナットを使うのか?」よく分からなくなることもありました。また、シールをはがすタイミング、配線の取り付け方法など。たぶん、皆さんのお役に立つと思いますし、実際購入前に組み立て方が確認できると安心かと思いますので、ぜひご覧ください。言い換えれば、PICADEの攻略です!
PICADEの購入方法
PICADEの主な購入ルートは、下記の2つです。
1.amazon(日本)で購入する
2.PIMORONI(イギリス)から個人輸入する
英語にちょっと自信がない方なら、1のamazon(日本)で購入するのが安心ですね。2019年1月5日時点ですが、こちらの商品が購入できます。
マーケットプレイスの商品にはなりますが、マーケットプレイス保証もあります。また、販売元の「コーディレックス マート」さんの評価は99%が肯定的ですので、まず安心して購入できそうです(ただし、トラブルなどについては私の方では責任を負いかねます。あくまでも個人的な見解として捉えてください)。
トラブルが発生しても交渉できるだけの英語力がある方は、2にあるイギリスのECサイト「PIMORONI」での個人輸入も可能です。
10インチディスプレイ版が最近販売開始した様ですね。。私のは8インチの様です。2019年1月5日時点のレートで¥17,268ですが、これに送料約¥5,800が加わりますので、合計で約¥23,000になります。PIMORONIで購入した方が断然安いです。ただ、この後口述しますがパーツにトラブルがある可能性があります。その際の交渉を全て英語で行うことができる自信があればお勧めします。私はPIMORONIで購入しました。ただ、ご参考までに、私自身は海外でトラブルが発生しても何とか対応できる程度の英語力があります。海外旅行に行く際は基本個人旅行。現地で乗り継ぎ便の飛行機(外資系)がキャンセルした時に、カウンターで交渉したこともあります。以前、amazon.comで購入時に関税がrefundされないトラブルがあり、全て英語で交渉して無事に戻ってきたということもあります。なので、私は自信を持ってPIMORONIで購入しましたが、自信がない方はamazon(日本)での購入をお勧めいたします。※それでも、今回の部品にトラブルがあったときには、正直「イギリスと交渉か、面倒くさいな」と思いました(笑)。
PICADEを動かすのに必要なもの
このブログの読者で、すでにRetropieを動かしている方なら、特に必要なものはありません。まだRetropie環境をお持ちでない方は、こちらをご参考にしてください。
1.ラズベリーパイ本体(+3B)
amazonで「ラズベリーパイ」で検索すると、沢山の商品が出てきます。セット商品は一見お得そうですが、PICADEで使用するには不要な商品、例えばケースやHDMIケーブルが入ってきてしまい、結果割高になりそうです。なので、必要なものを単品でバラバラに購入した方がよいと思います。まずはラズベリーパイ本体。
RSコンポーネントRaspberry Pi 3 B +マザーボード ¥5,000
※2019年1月5日現在
2.micro sdカード
32Gもあれば十分かと思います。あまり頻繁に抜き差ししないので、信頼のSanDisk社製でよいと思います。中国メーカー製との価格差も少なくなってきています。
SanDisk microSDHC ULTRA 32GB 80MB/s SDSQUNS-032G Class10 サンディスク ¥819
※2019年1月5日現在
3.5V2.5Aを出力するUSB電源。
実際、どれほど必要なのでしょうか?ぶっちゃけ、私は持っていません。。2.1Aで代用していますが、特に問題なくプレイできています。ただ、寿命が短くなるなどの弊害があるかもしれませんので、推奨環境をご紹介いたします。
アイトランク iTrunk Raspberry Pi 3用USB電源アダプター PSE認証 5V 2.5A ¥1,050
※2019年1月5日現在
4.USBキーボード
初期設定、特にWIFI接続関連では必須になると思います。ただ、使えればよいと思いますので、安いのをセレクトしました。
サンワサプライ 有線USBキーボード 標準日本語配列 メンブレン ブラック SKB-L1UBK ¥631
※2019年1月5日現在
5.USBのゲームコントローラー
こちらもあった方が設定が楽ですね。どうせ買うなら、レトロゲーム風のコントローラーがお勧めです。
エレコム USB ゲームパッド 8ボタン スーパーファミコン風 ¥1,300
※2019年1月5日現在
PICADEの組み立て方
おまたせしました。PICADEの組み立て方の説明に移ります。PICADEを組み立てるには、プラスのドライバー1本あれば基本的にOKです。あと、マイナスドライバーもあると便利な場面もあります。最初に、PIMORONIが組み立て方を説明している動画があります。ガタイの良いMATTが一生懸命作っています。英語でしゃべっていますが、やっていることは見ればわかるので、大変参考になります。これは最初から最後まで全編通した版です。各セクションで、分割された動画もご紹介します。
セクション0:PICADEの内容物の確認
PICADEが届きました!
早く作りたい気持ちを抑えて、まずは内容物の確認です。説明書と補足版となるぺら1の説明書2。あと、PICADEのカスタマイズ用でしょうか?シールが入った封筒を最初に見つけます。
説明書類を取ると、PICADEのキットが入った4つの箱が出てきます。一番下の黄色い箱が筐体の骨格CABINET、紫の箱が配線類が入ったFIXINGS、真ん中ピンクの箱は液晶が入ったSCREEN、一番左の青い箱はジョイスティックやボタン類が入ったACCESSORIESです。
ここで、一通りキャビネットや液晶スクリーンに傷や割れがないかをチェックしておきましょう。また、ACCESSORIESにあるジョイスティックも要チェックです。というのは、私のは納品時点でこんな状態でした。。コネクターがひん曲がっている。。当然、真っすぐになっていないといけません。折れていたら直すのは困難で、それを英語でクレームするのも大変です。。すぐにチェックした方がよいですよ。
説明書ですが、広げるとタタミ1畳分くらいはある巨大な1枚物の説明書です。もちろん、全部英語。説明文と図がありますが、位置的な対応はありません。徐々にズレてきます(笑)。最初は文章と図が関係ないのを不思議に感じ、自分が間違っているのでは?と思いましたが、途中から「大陸のはたいていこんなもんだ」と気にするのをやめました(笑)。右に配線図もありますが、特に見なくてもできる程度の単純な配線です。
セクション1:キャビネットの組み立て
Picade Build - Section 1 - Beginning to Build the Cabinet
最初のセクションは筐体の骨格となるキャビネットの組み立てです。まずは、黄色い箱CABINETの内容物を確認しましょう。黒いのパーツがキャビネット本体、エアパッキンにコンポされているのはスクリーン周りのアクリルパーツです。このセクションでは黒いキャビネットのパーツのみを使います。
キャビネットの組み立てに使うパーツ類です。ある程度分かりやすいようにパーツ名を付けておきました。説明書には「M3」とか「M2.5」を使うと書かれていますが、それ以前にどのネジが「M3」でどれが「M2.5」か書かれていません。なので、ネジ穴に通しながら「多分これかな・・・」と試しながら組み立てを進めていくので、時間と不安ばかり余計に使ってしまいます。
まずは底部となるパネルAにキャビネットの取り付け具をつけていきます。M3のネジとナットを使っていきます。こんな感じが完成イメージです。
1つ付けてみたところです。簡単ですね。一応、向きを間違えない様に気を付けましょう。
作りが甘いので、ネジ穴がネジに対して小さかったりします。取り付けぐはプラスチック、ネジは金属なので強引に回せば大丈夫です。
取り付け具を5つ全て付けました。右上の塗装が剥げていますね。。外からは見えないから「まあいっか」という感じですが、、
底部ができたので、サイドパネル(B)を取り付けていきます。こんな感じです。ここも簡単ですね。
天井のパーツ(C)も同様に取り付けていきます。これでキャビネットは完成です。簡単ですね。ネジとナットに迷わなければすぐにできます。
セクション2:スクリーンの組み立て
Picade Build - Section 2 - Building the Screen
スクリーンを組み立てていきます。ここではアクリルパーツを多用します。注意したいのは、アクリルとLCDスクリーンの間に埃が入らないようにすること、そこに指紋をベタベタ付けないことです。できるだけキレイな画面でプレイしたいですからね!
早速、アクリルパーツ類を開けていきましょう。
まずはこの大きなパネルです。これがLCDスクリーンの前にくる透明アクリル板です。両面に保護シールが付いていますので、はがしていきましょう。
シートの先端をつまんではがしていくと、アクリル板が曲がってしまうかもしれません。アクリル板に触らないように気をつけながら、できるだけシールの根元をつかんでゆっくりとはがしていきましょう。動画のMATTはかなり荒く、指紋ベタベタではがしていますが。。まあ、国民性ということで。。
保護シートを綺麗にはがしたら、スクリーン枠のデザインシートをつけます。アクリル板に上下方向はありませんが、このデザインシートには上下の向きがあります。レインボーの細い方が上(TOP)、太い方が下(BASE)です。なので、シートをつけてからは上下を意識して組み立てます。
シートを載せた図です。見てわかる通り、裏面から作っていく形になります。なので、上下方向を間違えないように気をつけましょう。
次に、LCDスクリーンを固定するためのベースとなるアクリルパーツを取り付けていきます。見えづらいですが、TOP1とBASE1のパーツを使います。
位置を確認したら、保護シートをはがしていきましょう。BASE1などの文字のところが綺麗にはがれないと思います。このパーツはデザインシートの裏に隠れてしまうので、多少はがし残しができても大丈夫です。
LCDスクリーンの取り付けにかかる前に、先にLCDコントローラーをLCD固定パネルに取り付けてきましょう。LCDコントローラーの取り付けはこの4本の頭が平らなネジを使いますので、注意してください。
ナットはこのプラスチックのを使っていきます。同じ袋に入っているネジと白いパーツはここでは使いません。
TOP2のアクリルパーツの保護シールをはがして、LCDコントローラーをM2.5のネジとナットで取り付けます。特にアクリルパーツを取り付ける際は、強く締め過ぎないように注意しましょう。パネルが割れてしまいます。取り付け方向ですが、LCDコントローラーから見て上方向に空きができる感じです。
上から見た図です。このネジの頭が平らなのが分かりますね。ついでに、BASE2の保護シールもはがしておきましょう。
いよいよLCDスクリーンの取り付けです。表面についてる白いケーブルは後程使いますので、ここでは何もしないでおきましょう。
LCDスクリーンはこんな感じで、TOP1とBASE1の間にはめます。その上から、TOP2とBASE2で挟んで固定するイメージです。
イメージがつかめたら、LCDスクリーン保護シールを思い切ってはがしてしまいましょう!
LCDスクリーンをTOP1とBASE1の間にはめ込んだら、上からTOP2とBASE2で挟み込みます。
そして、四隅のネジ穴にM2.5のネジを通して、ナットで締めます。締め過ぎ注意!です。
最後に、LCDスクリーンのケーブルをコントローラーに取り付けます。分かりづらいですが、赤丸ストッパーを矢印の方向にゆっくりと力をかけて外します。外れたら、そこにケーブルを挿し込みます。
ケーブルを挿し込んだら、今度は逆に黒いパーツを元の位置に戻してケーブルを固定します。この時、2つのストッパー部分を同時に押し込んで固定するようにしましょう。これでスクリーンの取り付けは完成です!
セクション3:マーキーの組み立て
筐体とスクリーンが出来て、アーケードマシンっぽくなってきました。次は、正面上部に取り付けるマーキーの組み立てです。アクリルパーツにデザインシートを挟むだけで、簡単です☺️
Picade Build - Section 3 - The Marquee
下の通りです(笑)。アクリルパーツの保護シールを剥がして、間にデザインシートを挟むだけです。マーキーはアーケードマシンの顔とも言える存在なので、ここをカスタマイズすることも楽しみではないでしょうか。
PICADEをカスタマイズして、パックマン筐体を作成している猛者もいますよ。サイドパネルのステッカーはちょっと違う気もしますが。。
スクリーンのユニットとマーキーが出来ましたので、いよいよキャビネットに取り付けます。取り付けは簡単で、キャビネットに挟むだけです。上部のフタ部分をまず取り付け、その後スクリーンユニットとマーキーを差し込んで、サイドパネル(D)をキャビネットに取り付けます。こんな感じです。
正面から見た図です。このタイミングで、CABINET-Eのパーツも取り付けます。これでスクリーンから上の表装は完成です。次はコントロールユニットの組み立てです。
セクション4:コントロールユニットの組み立て
コントロールユニットを使ったのは初めてでしたが、組み立てはこれまで同様。剥がして、挟んで、締めて、はめるだけです。
Picade Build - Section 4 - Building the Console
まずはコントロールベースの組み立てです。もうこれだけで分かりますね。アクリルパーツの保護シールを剥がして、黒いベースパーツとの間にデザインシートを挟むだけです。
そして、ジョイスティックを付けるのですが、私のジョイスティックは接続部分が大きく曲がっていました。このままでは後で困るので、ペンチで直してしまいます。最悪、折れてしまう危険もあるのですが、ジョイスティックは秋葉原でもセイミツ製のが売っているので何とかなるだろう、という感じです。結果はコネクターが接続できる程度に直すことはできました。
それではベースにジョイスティックを取り付けます。一応、棒が出っ張っている方が表ですからね!
いい感じですね!棒に目隠しみたいな丸いパーツを入れて、その上からボールを回して取り付けます。
続いてはボタンの取り付けです。好みではありますが、標準では色のついたボタンがコントローラー用、黒いボタンは両サイドとフロント用。少し小さい黄色のボタンは、右サイドに取り付けるPICADEのON/OFFスイッチです。
ボタンは溝を合わせて上から押し込んではめるだけです。
フロントと両サイドの黒いボタンも取り付けます。
黄色いスイッチも同じ要領ではめます。後で、ここには2種類の配線をします。裏に4つの突起がありますが、ペアで微妙に広さが違います。
結構微妙なので分かりづらいですが、後で大事になるので、覚えてください。ま、外すのも簡単なので後で配線時にもう一度確認すれば良いですが。
これでコントロールユニットとボタンの取り付けが完成です。
セクション5:スピーカーとラズベリーパイの取り付け
大事なラズベリーパイの取り付けセクションです。
Picade Build - Section 5 - Mounting the Speaker and Raspberry Pi
まずはスピーカーの取り付け。
筐体の裏側からの取り付け作業です。狭いので、ここからの作業は少し面倒です。ガタイのデカイMATTも、ボタン外してそこから指突っ込んだり、悪戦苦闘してる様子が組み立て動画から伝わってきます。。スピーカーはキャビネットAに取り付けます。その後の配線があるので、ケーブルが右に出るように取り付けます。
いよいよラズベリーパイの取り付けです。何もつけていない、裸の状態で取り付けましょう。
取り付けに使うネジ類です。白い輪っかは、キャビネットAとラズベリーパイの間にスペースを作るのに必要なパーツです。ラズベリーパイをセットするためのスペーサーも必要です。これは、上下両方向にネジを差し込むことができるものです。
取り付ける位置です。スピーカーの右下のスペースになります。
キャビネットAの裏からM2.5のネジを通して、白い輪っかを先に通して、その上にラズベリーパイを載せます。この写真の様に、筐体を立てた方が取り付けしやすいと思います。
一応、ラズベリーパイの向きに気をつけてください。底部の穴からmicrosdカードが取り出せる向きになります。締め付けるナットですが、スペーサーを使います。下方向のネジ穴を使って締めます。つまり、上向きにもう一つのネジ穴が空いている状態です。
PICADE Xは様々な配線をここに取り付ける、ラズベリーパイをアーケードマシンに変化させる中心的なユニットです。
GPIOのピンの位置が間違っていないか、気をつけて取り付けます。取り付けたら、スペーサーと同じ袋に入っていた短いネジを使ってスペーサーのネジ穴に向けて締めます。
これで、スピーカーとラズベリーパイ、PICADE Xの取り付けが完了です!
セクション6:ジョイスティックの配線
次のセクションはジョイスティックの配線ですが、ここは動画も短い。取り付けだけなのですぐに終わります(笑)。
Picade Build - Section 6 - Wiring the Joystick
コードはすぐにわかると思います。両端に白いコネクタが付いているコードを使います。片側、引っかかる構造になっている方をジョイスティック側のコネクタに接続します。カチッといく感触はありません、、ある程度押し込めば大丈夫かと思います。
本当ならここでジョイスティックのコードをPICADE Xなら取り付けるのですが、他にも色々なコードの接続があるので、まとめてやりやすいのからやった方が良いと思います。
セクション7:ボタンの配置
続いてボタンの配線です。ボタンが沢山あるので配線は大変かと思いきや、簡単でした。挿す向きとか関係ないみたいです。ボタン番号も結局はレトロパイ側で設定するので、そんなに意識する必要は無いです。こんな感じかな?というので挿していきましょう。
Picade Build - Section 7 - Wiring the Player Buttons
まずはコードの準備です。端子が2つで1セット。合計で12セット分あります。コントローラーとボタンが合計6個。サイドとフロントの黒いボタンが計4個。あと、スイッチボタンが1つ。なので、11セット分を使います。余った1セットは予備です。コードは6セット×2束あります。まずは1束を半分の3セットづつに分けます。さきいかを割くように、コードを分割します。
端子はどう挿しても大丈夫みたいです。メス側をボタンに、オス側がPICADE Xにするというところだけ守ればOKです。コードは3セット分で1束にくっついた状態にしているのは、その後の配線がごちゃごちゃにならなくて済むのでこうしています。コードが窮屈だったら、少し割いて余裕を作りましょう。
まずはボタンの配線からしていきましょう。左から順々に配線する方がやりやすいです。ボタンの+-の位置は特に関係ないようです。1セットで2つの端子が出ていて、それをPICADE Xのボタン端子に挿していきます。1セット分は縦に挿す感じです。ボタンの番号は、実際にはレトロパイ側で設定をしていきますので、ここではあまり気にしなくても大丈夫です。ジョイスティックの端子は、向きがあります。きちんとGND線をGNDに挿さないと動かないはずです。この写真の通りに挿せば大丈夫なようです。心配なら、ジョイスティック側の方にも確か書いてあったので、併せて挿せば大丈夫です。
続いて、残ったケーブルの束をバラバラにて1セット×6本にします。
先ほどのボタンの配線と同様にPICADE Xに挿していきます。PICADE X側には6つの差込口があり、1:ENT 2:ESC 3:1UP 4:COIN 5:ON 6:LEDになります。1~4は、両サイドとフロントの黒ボタン用の差込口です。5と6は、右サイドのスイッチ用の差込口です。ここでは1~4の配線だけ行いましょう。どの場所のボタンをどう配置するか?自由にできますが、1:ENT=左サイド 2:ESC=右サイド 3:1UP=フロント右 4:COIN=フロント左 というのが1つの形の様です。PIMORONIのPICADE Forumsに載っていた投稿を元にしています。
スイッチの配線です。同じケーブルを使って、5:ONの配線をします。ボタン側は狭い方のペアに接続します。広い方は次のセクションで6:LEDと接続する端子です。
セクション8:電源スイッチボタンとスピーカーの配線
スイッチボタンとスピーカーの配線をします。
Picade Build - Section 8 - Wiring the Power Button and Speaker
電源スイッチの配線は、これまでのコードとは別の赤×黒のコードを使用します。赤が(+)、黒が(-)になりますので、ここは間違えないようにしてください。ボタン側の配線は、上の画像を参考にしてください。PICADE X側の配線も最後に残った1か所に挿すだけです。(+)と(-)を間違えないように気をつけましょう。
スピーカーケーブルですが、正直どう挿せばよいのかよく分かりませんでした。。説明書には下記写真の丸しているところをペン先などで軽く押してスピーカーケーブルを挿し込み、離して固定する、と書かれています。実際には非常に固くて、無理に押すと壊れそうな気がします。「強く押すと壊れて、スピーカーケーブルが固定できなくなる」と書かれているので、怖くてできていません。。PIMORONIのサイトにForumがあるので、そこで質問してみたいと思います。
セクション9:コントローラー(CONSOLE)の取付
コントローラー部分の取付です。ただ、これは一番最後、起動確認してジョイスティック、各ボタンが正しく動くのを確認してからやった方が良いです。なぜなら、コントローラー部分を筐体に取り付けるのですが、筐体内部はラズベリーパイとPICADE X、各配線類がありますので、かなり狭くなっています。その空間に手を突っ込んで、指先にナットを載せながら滑らせるようにネジに合わせるような、ち密な作業が求められます。動画でMATTも結構大変そうにしています。。
ここでは、特に写真は用意していません。まず、最初にラズベリーパイのHDMI端子に、付属のHDMIケーブルを差し込んで、残った片側は手前側に持ってきておいてください。次のセクションで、LCDコントローラーと接続します。残りの作業は、これまでのキャビネットを固定したのと同様に、固定するL字型のパーツを取り付けて、それを使って筐体と固定するだけです。サイドパネルからネジを差し込むので、筐体内部にナットを入れて固定する形になります。筐体内部は狭いので、ナットを落としながら作業することになると思いますが、ナットを失くさないように気を付けてください。
Picade Build - Section 9 - Attaching the Console
セクション10:ディスプレイの配線と電源の接続
ディスプレイの配線をします。LCDコントローラーとラズベリーパイをHDMIで接続すること、ラズベリーパイのUSBポートから LCDコントローラーへ電気を供給すること、 残った基盤、LCDキーパッドとLCDコントローラの接続です。組み立てとしてはこれが最終工程になります!
Picade Build - Section 10 - Connecting the Display and Power
まずはHDMIケーブルのもう片側をLCDコントローラに差し込みます。簡単ですね。
続いて付属のUSBケーブルを使って、ラズベリーパイのUSBポートとLCDコントローラのPOWER INを接続します。ラズベリーパイのUSBポートは一番奥のポートを使うのが良いと思います。手前側はキーボードやゲームコントローラーの接続で使いますので。。
最後、LCDスクリーンの保護パッキンにくっついていた白いケーブル。
白いケーブルのもう片側をLCDコントローラーに接続します。
あとは背面パネルを閉じれば、PICADEの完成です!!
セクション11:PICADEの起動
ここからは、PICADEの設定になります。前提として、レトロパイのインストールなどのセットアップ済みとして進めていきます。レトロパイの基本的な設定やゲームコントローラーの設定、WIFIの設定などは、ラズベリーパイをPICADEに装着する前に済ませた方が楽かと思います。レトロパイの詳しい設定方法は、こちらの記事をご覧ください。
Picade Build - Section 11 - Getting Up and Running
背面パネルの穴から、ラズベリーパイに電源を供給します。
右サイドの電源スイッチボタンを押すと、起動します。スクリーンに見慣れたレトロパイのロゴが出てくると思います!このスイッチかなり優秀で、電源を切る際もこのボタンを押せば強制的にシャットダウンコマンドが流れて電源が切れます。
電源スイッチ以外のジョイスティックや各種ボタンは、デフォルトでは認識されていません。なので、レトロパイに設定をする必要があります。設定を終えるまでは、ゲームコントローラーで操作をしてください。レトロパイを使っている人なら簡単ですんね。MAIN MENUからCONFIGURE INPUTを選択します。
コントローラーのボタンどれかを押しっぱなしにすれば、レトロパイが認識します。なぜか、KEYBOARDとして、、ですが、これでOKです。D-PAD UPならジョイスティックを上に操作すればそれで認識されます。これですべて終了です!あっ、筐体底部にゴム底をつけるのを忘れていました。傷つけないように、必ずつけましょう!
終わりに
最後まで長々とありがとうございました。たぶん、世界で一番わかりやすいPICADEの組み立てマニュアルではないかと思います。。組み立て作業自体はドライバー一本でほぼできますので非常に簡単です。このページとマニュアル、MATTの動画があれば、2~3時間あれば完成できると思います。
少々お金は掛かりますが、ぜひ一人でも多くの方に子供のころの夢「自宅をゲームセンターに」をかなえていただければ嬉しい限りです。これ一台あれば一生遊べますよ!
とりあえずベーシックに製作しましたので、今後はパーツ類のアップグレード、マーキー等のカスタマイズを楽しんでいきたいなと思っています!!