PC-6001mk2としては中期の作品、「はーりぃふぉっくす」を攻略しました。こちらのゲームはリアルでクリアした覚えがあります。とはいえ、30年以上振りですので、どうやってクリアしたかは全く覚えていません。なので、新鮮な気持ちでした。これがデゼニランドあたりになると、目をつぶってもクリアできそうなぐらい、鮮明に覚えているのですが(笑)。
クリアした感想としては、これまた典型的なコマンド入力型のアドベンチャーゲームでしたね。「デゼニランドでこんなシーンあったな」とか「メフィウスっぽいな」みたいな感じで、大方のトリックは分かってしまいます。それでもわからなかったところもあり、そこは山下章先生の「チャレアベ」を見ながら解くという、まぁ30年経ってもそうしたスタイルは大して変わらないものです。
このゲームは解き方さえ分かっていれば、最初から最後まで大したことなく進むので、全部動画にしてみました。とはいえ、グラフィックの速度がP6ベーシックな遅さなので、スピードアップしています。約11分。
[PC-6001mk2]はーりぃふぉっくす:スタートからエンディングまで11分
はーりぃふぉっくすの評判
まずはいつもの通りで当時の雑誌記事から振り返ります。ちなみに、なんでこのブログでは攻略方法の紹介だけではなく、当時の雑誌記事からの抜粋を紹介しているのか。個人的な想いですが、当時のゲームは当時の雑誌と切り離せないと思っています。リアルに同じ体験をした方なら同じ想いになると思っていますが、毎月ベーマガやログインを読んで、ゲームの記事や広告を見ながら「こういうゲームなんだ」、「このゲームやってみたいな」とか、「こうやって解くのか!」など色々と想いを巡らせていました。当時の感覚に少しでも戻っていただいた上で攻略記事を読んでいただくことで、より楽しめるものになると思っています。
ログイン1985年2月号
まずはゲームといえばログイン。ログインの1985年2月号からです。ただ、扱いは非常に小さい。NEW SOFTコーナーにちらっと出てきただけです。。この後にも指摘しますが、当時のマイクロキャビン社があまり広告をやっていなかったということも関係していると思います。手元のログインで1985年前半ぐらいまで見ましたが、広告出していなさそう。多数の機種に移植されて名作ともいえる本作の悲しい一面ですね。。SOFTLOGの順位は?推し測ってください。。
ポプコム1985年3月号の記事
気を取り直して、ポプコムの1985年3月号掲載記事です。新着ソフトコーナーのカラーページに1ページ載っています。ポプコムらしい、丁寧なゲームの説明ですね。マニュアルかと思うぐらいに。「画期的なスクロール処理!」。はい、これには私もびっくりしました。P6でアニメーションが!!詳しくは動画を見てください。滝のシーンです。
コンプティーク1985年3/4月号の記事
こちらは1ページとまではいかないですが、半分くらいのスペースで掲載されていました。記事の通りで、正統的なコマンド入力型のアドベンチャーゲームですね。ただ、入力型は疲れるというか。。「見る」→「ダメです!」と言われてしまうと、いったいどのコマンドなら受け付けられるのか、、言葉探しに陥ってしまう。本作も「第1回アドベンチャーゲームコンテスト・ストーリー部門入賞作品」なのに、そのストーリーの魅力が減ってしまいます。。
テクノポリス1985年2月号の記事
こちらは、モノクロですが1ページ掲載。「よーこの最新アドベンチャー丸かじり」に掲載です。グラフィックの綺麗さは、P6ゲームNo.1の出来と言っても過言ではないと思います。中間色を多用して本当にきれいです。動物のキャラクターも可愛いので、「よーこ」さんに限らず女性からの受けも良さそうなゲームでした。
マイコンベーシックマガジン1985年5月号
山下章先生のチャレアベです。本作の記事掲載が1985年2月号あたりからなので、発売から3か月での掲載は凄く短いですね。暗黒星雲なんて、発売から約2年後ぐらいでしたから。。前半のどうでもよい「サンフランシスコ」話、、すぐに私的な話をぶっこんでくる、良くも悪くも山下先生な感じです。ストーリーについてはここでも評価されていますね。
はーりぃふぉっくすの雑誌広告
マイクロキャビン社があまり積極的に広告をやっていなかったみたいで、ログインには広告がありませんでした。下記の広告はベーマガの1985年8月号。そう、チャレアベが掲載された月ですら、はーりぃふぉっくすの広告は出ていなかったのです。ベーマガにはマイクロキャビン社の広告はあったりなかったりでしたが、ある月でも「WORRY」とか別のゲームがメインで、はーりぃふぉっくすの扱いはこんな下の方にちらっと、程度です。。だって、AXシリーズがランクインしているのにですよ?
下の広告は1985年9月号。移植された機種の数は非常に多いのですが、、シンプルに、実はあまり売れなかったのか?というのも、SOFTLOGにランクインされなかったのはまあそうだとしても、PCマガジンのP6版にすらランクインしなかったんですね。これは本当に不思議でしょうがない。。
はーりぃふぉっくすの攻略
お待たせしました。はーりぃふぉっくすの攻略方法を紹介していきます。ストーリーをごくごく簡単におさらいしておくと、ロムスの森に住む親子ぎつね。子ぎつねが病気になってしまい、助けるには「あぶらあげ」を食べさせることが必要。ということで、子ぎつねを助けるために母ぎつねがあぶらあげを求めて冒険するというアドベンチャーゲームです。
ゲームは合計6つのブロックで構成されていますので、こちらの攻略記事でもブロック単位で紹介をしていきます。
オープニング
ロムスの森
ロムスの森のマップです。基本的には一方通行のマップです。ただ、「分かれ道」のところからは、少し変わったマッピングになりまして、色々な場面に飛んでいきますので、一般的なマッピングで表すことが難しかったです。例えばずっとまっすぐ行けば「分かれ道」に到達します。この「分かれ道」に着いたら、右の「分かれ道」を中心としたマップに移ってください。色で対応させているので、少しは分かりやすいかと思います。ロムスの森では単純ですが、クストの山ではもう少し複雑になります。
最初に登場するのはリス。「りす はなす」→「シビルの村に、リール神社があるよ。気をつけてね!」。取り合えず、リール神社というのがシビルの村にあるという情報。こんな具合で、動物に片っ端に話しかけてヒントを得る、という正統的なアドベンチャーゲームですね。
木に何故かお札。「おふだ みる」と「魔よけのお札のようですが、、」とのこと。こういうのを見るとついつい手を伸ばしてしまうのが、アドベンチャーゲーマー。「おふだ とる」。
イノシシの登場。このゲームに登場する動物の中には気が立っている動物がいて、問答無用で殺されてしまったりします。。一応、「いのしし はなす」しても「うるさい!向こうへ行け!」と怒られてしまいます。素直に先に向かいましょう。
ちなみに後ろに戻ろうものなら、イノシシに襲われてしまいます。。
はい、ゲームオーバー(笑)。攻略までに、このシーンを何度となく見せられてしまいました。。このゲームオーバーはシビアで、問答無用。カーソルキーを間違えて押したら、動物/ハチ/人間に襲われて、罠にかかってゲームオーバー。アクションゲームみたいな慎重さを求めてくるアドベンチャーゲームです(笑)。
お地蔵さんがいます。この先にもお地蔵さんが度々現れます。番号が書いてありますね。「4」。この時点で「あっ、これは何かの暗号か。メモしておこう」となりますね。
こんどはウサギさん。「うさぎ はなす」と、「クストの山で迷わないようにね!」。クストの山、マッピングは慎重に行わないと。。
おっと、行き止まりですね。。ここでどうすればわからず、元の道を戻り始めると、イノシシの餌食に。。この場面、これまでに似た場面がありましたね。底との差分はなにか。。ということで「おふだ はる」と。。
橋が架かってこの先に行けると、、「あれ、このお札は”魔よけ”のお札では?」この辺りは何というか適当?細かいことは気にせず、先に行きましょう。
たぬきがいます。おとぼけた顔。「たぬき はなす」と、「この道を真っすぐ行くと危険だよ」というので、左に行くと罠にかかってゲームオーバー。真っすぐ言っても問題ない。この嘘つきたぬきめ!ということで「たぬき たたく」と「お前なんて死んでしまえ、バカヤロー」と捨て台詞を残してどっかへ行ってしまいます。。
気を取り直して「真っすぐ」進むと、またお地蔵さん。今度は「2」。
そして、問題の分かれ道です。真っすぐ進むと、沼。右に行くと花。でループしてしまいます。。正解は左です。これでロムスの森は終了。
クストの山
ロムスの森を抜けると、クストの山。そう、ここは迷ってしまうほど複雑らしいうので、しっかりマッピングをしましょう。ということで、クストの山のマップです。合計8個の場面があると思ってください。最短ルートは、「左(洞窟)→前(熊)→リエジの林」です。ただ、それではゲーム攻略のヒントが得られないので、色々とさまよいましょう。
クストの山の最初の場面。いきなり分かれ道です。
人間がいます。が、なぜかお尻にしっぽが。。たぬきと遊びましょう。これがこのゲーム最大のヒントですから(笑)。
ヤンキーみたいな猿がいます(笑)。結構、リアルにいそうでウケる。「さる はなす」と「オッ、お前はロムスの村のきつねでねぇか。まぁ、こっちさ来て、一服しねーか?」。いや、こっちは子ぎつねを助けるために急いでいるので。。ちなみにこの猿はゲームとしてはなんの意味もありません(笑)。ただ、こういうキャラクターを見極めるのも、アドベンチャーゲームの醍醐味というかなんというか。。勝手に「ここでたばこをもらう必要がある!」と思い込んで「たばこ もらう」とか「たばこ すう」とかいろいろと試したのは内緒の話。。
お地蔵さん。今度は「9」です。
歩いていると、洞穴が。アドベンチャーゲーマーなら、絶対に入りますよね。クストの山を抜けるにはこの洞穴を通るのか、って思いますもん。実際にそうでした。。正統派というか単純というか。。
しかし、そう簡単に通してはくれないものアドベンチャーゲーム(笑)。熊さんがいますね。ここで間違えた行動をするとゲームオーバー。。熊に先を通してもらいたいのですが、熊を退治する持ち物は何もないですし。ここがある意味このゲームの最大の関門ですね。ここでの機転が後々もずっと役に立ちます。ただ、ノーヒントではありません。ちなみに、私は「猿からタバコをもらってそれを熊にあげる」とばかり思い、時間が掛かりました(笑)。全く持って大外れですね。
ここに至るまでのヒント。それがあのたぬきなんです(笑)。嘘つきたぬきが驚かそうと人間に化けていましよね。化ける。。「きつねとたぬきの化かしあい」という言葉からも、きつねも化けることができます。私は母ぎつね。はい、「くま ばける」ということで、熊に化けることができると、ここを素通りすることができます。一応、「くま はなす」と「お前さん。どこの熊だい?早く出てってくれないか?」と言われてしまうので、そそくさと先を急ぎましょう。
リエジの林
クストの山の向こうはリエジの林です。ここは要注意。一歩間違えると、すぐにハチに襲われてゲームオーバー(笑)。マッピングを慎重に!
最初の場面。なぜか骨が落ちている。落ちている物はとりあえず拾っておきましょう。「ほね とる」
くどいですが、ハチの巣に行ってしまうと、、
さてさて、お地蔵さん。こんどは「1」。いったい、何体のお地蔵さんがいるのやら??
おっと、見るからに目つきの悪い犬がいますね。。下手に関わろうものなら、あっという間に襲われてゲームオーバーです。
なので、ここでは犬をどこか別の場所に動かせばよい。持ち物は、、「骨」(笑)。分かりやすすぎる。ということで「ほね なげる」すれば、、
はい、犬は「久しぶりのごちそう」ということで骨につられてどっかに行ってしまいます。
今度は鹿です。鹿は優しそうですね。「しか はなす」と、有力な情報をもらえます。「私は、リール神社のことは何もしらない。しかし、”ナートがい”と呼ばれる街には、近づくな! 二度と、その町から、出られなくなるぞ。気を付けていきなさい。」。ナート街、何だろう?とりあえず、そこには足を踏み入れないように気をつけましょう。メモメモ。。
蛇がいます。襲われそうな気もしますが、ゲームオーバーになったらまたやり直せばよいだけなので、気軽に「へび はなす」と。「僕は、リエジの主だぞ。神様の使いだぞ。」と、意味ありげなことを言います。当面の目的は「リール神社であぶらあげをとる」こと、これまでのお地蔵さん。いろいろと「神様」関連の伏線がありますね。。そうなれば、何らかのトリックがここには仕込まれているはず。
これまで使った色々なコマンドを入力していると、、「へび たたく」。ちょっっと罰当たりな気もしますが、、仏像に姿が変ります。。いや、タヌキじゃないんだから、という気もしますが、仏像を持って先に進みましょう。
これでリエジの林も終了です。
シビルの村
シビルの村にリール神社があります。なので、ここは重要なシーンです。マップは単純ですので、リール神社に行って、あぶらあげをゲットしましょう!
スタート画面。いきなり人間がいます。シッポはないので本物の人間ですよ。うかつに近寄ろうものなら、、
バーーーン。でゲームオーバー。
なのですが、この場面、今までに似たような場面で乗り切ったあの方法で切り抜けられます。「にんげん ばける」。
ひもで繋がれたら馬がいます。「うま はなす」と、「おらは機嫌が悪いんだ。もの聞かんといて」。なんか、猿と言い、微妙ななまりがあるんですよね。。なんなんだろう。とりあえず、ひもで繋がられているから機嫌が悪いのだろうと「つな きる」と、途端に上機嫌になっていろいろと教えてくれます。「ありがとう。あんたはいい人間だ。 あんた、きつねだろう?いいこと教えてやろー。 鐘を2回鳴らすと、扉が開くそーだぞ。」。これも何かの有力な情報でしょう。メモメモ。。
お地蔵さん、今度は「8」です。
お目当てのリール神社を見つけました!
鐘がありますね、ということは2回「かね ならす」と、扉が開くはず。。早速入ってみましょう。
この紫の座布団?みたいなところ、見るからに怪しいですね。ここに何かものを置けといわんばかり。。神社ではありますが、やっぱり「ぶつぞう おく」をしたくなります。デゼニランドとかもこんな感じのトリックがあったかな。。
地下への扉が開きました。早速降りてみましょう。
箱がありますね。この中にあぶらあげが入っているのでしょう。
「はこ あける」と数字の入力を求められます。数字、、お地蔵さんの数字ですね。分かりやすい、順番に「42918」を入力すれば、、
あれ、最初に出てきたおばあさん?「私を覚えていますか? 私は長い間この箱の中に閉じ込められておったのじゃ。この油揚げをもって、子ぎつねのところへ行きなさい。 子ぎつねは、シタンの町のジーク病院にいる。子ぎつねは、医者のジークじいさんに連れていかれたのじゃ。 さぁ、急ぐのじゃ。バース峠を通っていくがいい。」。おばあさんぎつねは、なぜこの箱の中に閉じ込められていたのか??そんな素朴な疑問を残しつつ、バース峠からシタンの町へと急ぎましょう!
洞窟の入口、この向こうがバース峠です。
バース峠
洞窟の向こうはバース峠。峠を越えないシタンの町にたどり着けない。一方通行の単純なマップですが、2つ仕掛けがありますね。。
洞窟の左は熊でゲームオーバー(笑)
右は大木で行き止まり。困ったものです。ただ、木の真ん中が色が違っていますね。惑星メフィウスの牢獄の鉄格子のごとく、腐っているのでしょうか(笑)。「たいぼく たたく」してみましょう。
大木が割れてしまいました(笑)。
この先は滝。本当に行き止まりですね。。犬に化けて泳ごうにも、滝は登れない。鯉か?いやいや、めんどくさい。「とり ばける」で滝を超えてしまいましょう!ブログでは見れませんが、きれいなスクロールで大空に飛び立ちますよ!
滝の向こうは、木にはまったフクロウがいます。「ふくろう はなす」しても「ヘルプ」と言うだけ。何もできないので、先に進みましょう。
シタンの町
いよいよ最終シーン。子ぎつねがいる「ジーク病院」があるシタンの町です。右と左に行けます。
左に行くと「ナート街」。鹿曰く「一度入ったら二度と出られない」。山下章先生も「脱出方法が分かったら連絡してほしい」というナート街です。
右を行けばモール街。あとは道なりに進めばジーク病院です!
なぜか閉まった扉。「どあ あける」と「暗号を言ってくださいよ」と返されてしまいます。暗号ねぇ、心当たりはないし困ったものだ。「へるぷ」。
はい、扉が開きました。
子ぎつねとの感動の再開!ここまでくれば、やることはひとつ。「あぶらあげ たべさせる」!
あぶらあげで元気なる子ぎつね!
エンディング
長々と、ありがとうございました。しかし、最後の「完」は必要だったのでしょうか?(笑) 次ははーりぃふぉっくすの続編「雪の魔王編」を攻略したいと思います!こちらもリアルで解いたような解いていないような記憶があります。