以前にレトロパイ(RetroPie)4.4に関するページを作りましたが、こちらのページに多くの方が検索経由で来訪されています。ありがとうございます。
現在のレトロパイの最新バージョンは4.5.1になりますので、改めて4.4からのアップデート内容について、こちらにまとめたいと思います。
レトロパイ(RetroPie)4.5.1リリース!4.4とはどこが違うの?
OSであるRaspbianのバージョンが、JessieからStretchへアップ!
Stretchは、ベースとなるDebianにおいて2022年6月までのサポートがありますので、まだまだ長い期間安定して利用することができます。RetroPieの場合、4.4のアップデートの際に、パッチではなく再インストールを余儀なくされたこともありました。なので、長く使えるということは再インストールの心配も少なく済むので、これは嬉しいところ。
ちなみに、現在のRaspbianの最新バージョンは”Buster"。RetroPieを構成する幾つかのソフト/パーツのBusterでの起動は確認されているが、RertoPieとしての公式アナウンスは無い状態です。
emulation stationが2.8.4へアップデート
あまり普段意識しないですが、RetroPieというのはOSとなる"Raspbian"、emulatorのI/O部分(特にコントローラー)を共通化し各機種のエミュレーターをコアに搭載する"RetroArch"、そして、RaspbianとRetroArchのUIをFrontEndとして提供する"emulation station"の総合体です。 emulation stationがあるおかげで、コントローラーを使って簡単にRetroArchを操作することができます。また、RetroArchとの連携は強力で、emulation stationのユーザーフレンドリーな画面で1回コントローラーを設定すれば、RetroArchを通じて全てのエミュレータでコントローラを作動させることができます。また、emulation stationでは、自分好みの外観にカスタマイズするthemeを提供しています。
emulation station2.8.4アップデートですが、大きな変更点は2つのscraperが追加されたということです。scraperとは何でしょうか?RetropieでROMを選択した時に、インターネットにある”TheGamesDB”から、ゲームに関する様々な情報を付加してくれる機能です。RetroPieの情報を漁っていると、こんな画面を見たことありますよね?これを実現するのがScraperらしいです。
こちらのサイトに、Scraperに関する記事があります(英語です)。
https://howchoo.com/g/ytazzgi5mdf/retropie-scrapers-what-they-are-and-how-to-use-them
RetroArchが1.7.6にアップデート
RetroArchはエミュレータのコア部分を提供しているアプリケーションです。ここがアップデートしたということは、対応しているコアの機種やExperimentalで追加可能な機種も増えています。Experimentalについては、以前QUASI88の記事でも紹介しました。自分でインストールする必要がありますが、様々な機種を追加することができます。
アップデートしたエミュレータ情報一覧
そして、今回アップデート/追加された機種は下記の通りです!なお、特定のゲーム機などは除外しています。
- Amiberry (Amiga emulator) - update
- Jzintv (Intellivision emulator) - update
- atari800 - update
- Mupen64plus(ニンテンドー64) - update
- Fuse (ZX Spectrum emulator) - update
- ZEsarUX (ZX Spectrum emulator) - update
- advmame (Advance MAME arcade emulator) -update
- lr-flycast (libretro Dreamcast emulator) - lr-reicastから名前変更
- lr-fbneo (Arcade and console emulator) - lr-fblphaから名前変更
- lr-mame2015 - lr-mame2014から名前変更
続いて、Experimentalです。
- lr-x1 (SHARP X-1!!!)
- lr-redream (Dreamcast emulator)
- lr-81 (Sinclair ZX81)
- lr-quasi88 (NEC PC-8801)
- lr-mupen64plus-next (ニンテンドー64)
その他、Playstation3用コントローラ対応が強化されていて、あのShanwan製やGASIA製のコントローラーもcustomhidsony & custombluez driversが提供されています。以前、ここの記事でも書きましたが、Shanwan製のPS3コントローラーをRetroPieに対応されるのは苦労しました。。
気になるRaspberry Pi4への対応は?
残念ながら、今回の4.5.1でも正式対応は見送られています。Buster対応のメジャーアップデートはまだまだ先だと思いますので、そう遠くないうちにStretchベースでRaspberry Pi4対応版がリリースされるのでは?と思っています。
現在、4.5.1をRaspberry Pi ZeroWHにセットアップ中です!
先日紹介しました、レトロパイをゲームボーイ風端末で遊べる、レトロフラッグのGPi CASE、これを購入しました!現在、こいつに搭載するRaspberry Pi ZeroWHを4.5.1でセットアップしています。このあたりの紹介もまたしますので、ご期待ください!
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