レトロゲーム攻略

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月刊ログイン No.2

月刊ログイン No.2(1982年9月発売)

月刊ログインNo.2、まだASCII別冊扱いです。ASCII別冊はNo.3まで続いて、その後月刊紙としてのログインとなります。表紙の人が石ちゃんにしか見えませんが。。特集はTRON。と言っても、あの国産OSのことではなく、コンピュータグラフィックスを使った映画TRONの特集です。引き続きお堅い路線の記事構成となっていますので、ゲームで遊ぶのが好きな人には、あまり興味を引くような内容がありません。。

月刊ログイン 1982年No.2の目次

表紙をざっと眺めていきましょう。何といってもTRONに30ページも咲かれていることが分かります。前半はそんなに見るべき特集もないですが、SOFTLOGがTOP20と増えていますね!

月刊ログイン1982年No.2の目次1

目次の後半。TVコンピュータ大紹介は、家庭用ゲーム機の紹介記事。これはなかなか期待できます。電子戦は時期的にイギリスとアルゼンチンの間でフォークランド紛争があったのと被っています。そこから触発された記事の様で、電波や音波を使った各種兵器(誘導ミサイルなど)についての考察が書かれています。ミリタリー好きなら興味深い記事かと思います。

初期ログインはゲーム制作方法に関する特集が多かったです。特にゲームシナリオの作成→実際のゲーム化。このあたりの脈略で、堀井雄二の「オホーツクに消ゆ」ロケハン記事などが後に出てきます。今号は、「わが青春のアルカディア」をベースとして作られたゲームの紹介がされています。

どうでもいい話ですが、表紙の石ちゃんは鴨原健人さんという方の様です。ググりましたが、何の情報も得られませんでした。。

月刊ログイン1982年No.2の目次2

月刊ログイン1982年No.2のゲーム広告

では、ゲーム広告のチェックから行ってみます。ただ、今号も創刊号と同様、アスキーとシステムソフトの広告しかありませんでした。広告を出せばゲームが売れる、という時代ではなかったことの証でしょう。

しかし、アスキーは気合入っています。カラー見開き2ページ、ゲームはAX-6!ガンダムのパクリでおなじみですね。。ズゴックやドムが登場します。ゲーム自体は、ただ画面に表れるドムを倒すだけでそんなに面白かった記憶はないですが、ガンダムゲームができる、というだけで楽しめたあの頃ですね。。

月刊ログイン1982年No.2のゲーム広告1

ちなみに、AXシリーズは「みんながコレで燃えた!PC-8001/PC-6001」に収録されていますので、もしやってみたい!という方はお買い求めください。

そして、システムソフトの広告。今月は「珊瑚海海戦」が近日発売!の広告です。お値段も当時のゲームにしては破格の1万4800円!付属品がとても豪華で、ボードゲームに匹敵する地図と駒がついていたようです。フロッピーディスクも3枚組と相当本格派のゲームだったことでしょう。そのパッケージと付属品については、下記のサイトにて詳細に紹介されています。私は残念ながらプレイしたことはありません。。

私的ゲーム史

月刊ログイン 1982年No.2のゲーム広告2

個人的には、珊瑚海海戦は、木屋通商の「空母機動部隊」をプレイしたいですね。セミリアルタイムシミュレーションです。これまでのシミュレーションゲームは、ボードゲームと同様にターン制のゲームだったのですが、この「空母機動部隊」は違います。パソコンゲームの長所を生かして、リアルタイムに進んでいきます。つまり、プレイヤーが指示を出さないと、刻々と時間が過ぎていき、その間コンピュータ側はどんどん進んできます。何もしないと、気づいたら敵の襲来を受けて、全滅。なんてことにもなります。しかも、ボードゲームと違って、敵の位置が全く分かりません。なので、リアルタイムに索敵支持を出して、敵を見つけたら攻撃隊の発進指示を出す。ということが求められます。

月刊ログイン 1982年No.2のSOFTLOG TOP20

SOFTLOGはTOP20にパワーアップしています。まずは東京から。前月同様、アスキーツクモが中心のランキング。所々で富士音響(RAM)、コムパックが絡んでいるというランキングです。ツクモの4人麻雀が機種違いで3本ランクインしています。ツクモは後年、我がPC-6001mk2用にも「ウルトラ4人麻雀」というしゃべるマージャンゲームを出していました。「キャッホー、リーチ、リーチ」、「やーい、チョンボチョンボ」とか懐かしい。。

月刊ログイン 1982年No.2のソフトログTOP10(東京)

続いて、大阪。将棋の街、大阪は詰将棋が1位。朝の連ドラで「ふたりっ子」というのが確か大阪を舞台とした将棋の話だった記憶があります。また、「コンピュータランド北海道」(デービーソフト)や「ハドソン」のソフトもありますが、富士音響(RAM)は一本も入っていないなど、東京都は異なるランキングです。たぶん、富士音響のソフトは上新電機で売っていなかったのでしょう。。

月刊ログイン 1982年No.2のソフトログTOP10(大阪)

最後は札幌。「ハドソン」が6本ランクイン。1983年ぐらいまでは、こんな感じで地方地方でランキングが異なる傾向にあるのでしょう。1983年にデゼニランドが全国で大ヒットを飛ばすまでは。。

月刊ログイン 1982年No.2のソフトログTOP10(札幌)

ログインが好きな方にオススメの本

ちょっと宣伝です。

レジェンドパソコンゲーム80年代記

激レア! お宝発掘!! 80年代マイコン読本

 

月刊ログイン 1982年No.2の特集:TRON(コンピュータグラフィックス)

さて、今号の特集はTRON。と言っても坂村先生のTRONではなく、世界初?のコンピュータグラフィックスを前面に取り入れた映画、TRONです。私は見たことがないので何とも言えないのですが、スティーブ・ジョブズPIXARもコンピュータグラフィックスを使って映画を作っているので(アニメですが)、こうした方面には昔からコンピュータの需要があり、また文化を創生してきたのでしょう。

月刊ログイン 1982年No.2の特集1

ちょっと面白かったのは、ガンダム富野由悠季さんが座談会に登場していることです。ただ、座談会の内容はガチのコンピュータグラフィックスと映画の話ですが(笑)。

月刊ログイン 1982年No.2の特集2

 

月刊ログイン 1982年No.2の特集:家庭用テレビコンピュータ

さて、この号で個人的には一番面白かったのは、この特集。カセットビジョンぴゅう太ATARI、MAX MACHINEなどの家庭用ゲーム機が一気に紹介されていました。カセットビジョンの「きこりの与作」が懐かしかったです。家には無かったのですが、友達の家でよく遊ばせてもらいました。

月刊ログイン 1982年No.2の特集3

月刊ログイン 1982年No.2のリストログ1

リストログは「わが青春のアルカディア」という映画?をモチーフにした、ゲーム制作法の解説と、3本のゲームが収録されています。キャプテン・ハーロックとかクイーン・エメラルダスが出てくる映画の様ですが、私は銀河鉄道999でたまに助けてくれる人たち、ぐらいしか知識がなくすみません。。ただ、初期ログインはゲームシナリオ作成→ゲーム制作、という流れをすごく重要視していたみたいです。何よりも、シナリオがしっかりしていないとつまらない。実際、アスキーの「表参道アドベンチャー」もかなりシナリオがしっかりしていました。この流れは、その後の「ヤマトタケル」シリーズや「オホーツクに消ゆ」に続いています。「九龍の牙」とか「白夜に消えた目撃者」のシナリオ作成ロケハンの記事もありましたね。残念ながら、ドラクエで忙しくなったからか、アドベンチャーゲームが下火になったからか、ゲーム化はされませんでした。

月刊ログイン 1982年No.2のリストログ1

月刊ログイン 1982年No.2のリストログ2

月刊ログイン 1982年No.2のリストログ3

月刊ログイン 1982年No.2のリストログ4

月刊ログイン 1982年No.2の裏表紙

最後に、裏表紙。会社名が信州精器からエプソンに変わっています(笑)。そして、ハンドヘルドはエプソン。ハンドヘルドは革命にならなかったですが、ポータブルという発想は、ラップトップに受け継がれて、実際に革命的な製品になっていますので、あながちハズレではない。

月刊ログイン 1982年No.2のリストログ5