レトロゲーム攻略

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ALL ABOUT BASIC MAGAZINEⅡに参加しました!

1月14日に行われた「ALL ABOUT  BASIC MAGAZINEⅡ」に参加してきました!

※2018/1/21 追記あり

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「ALL ABOUT  BASIC MAGAZINEⅡ」とは?

1980~1990年代に大人気だった「マイコンBASIC Magazine」。私も子供のころに毎月買っていました。惜しくも2003年5月に廃刊となりましたが、時を超えて当時の主要な編集者さんやライターさんが一堂に会したトークイベントが「ALL ABOUT BASIC MAGAZINE」です。1年半ぐらい前に第1回目のイベントが行われましたが、残念ながら気が付いた時にはチケットが完売。参加できませんでした。しかし、今回は会場も広くなり私もチケットを入手することができ、参加することができませんでした。

会場内の様子

入口正面には、先の看板が。その横では、PC-9801PC-8801PC-6001FM-7、X-1が展示。懐かしのゲームが動いていました。98はギャプラス(!!実際に動いているのは初めて見ました。しかも縦画面w)。

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さらに、その奥には、ベーマガの創刊号~最終号+SUPER SOFT MAGAZINEの表紙がパネルにずらっと展示されていました。私は1982年~1992年の約10年分は保有しています。それ以降はリアルタイムでももう読んでいなかったので、初めて見る表紙ばかりです。ちなみに最終号も残念ながら持っていません。近くの公立図書館に所蔵されていたので、過去を振り返ったページのコピーだけ持っています。

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2018/1/21追記

最終号は持っていましたが、創刊号は持っていません。1982年8月号から所持しています。

ベーマガの最終号

入口入って左側は、物販コーナー。BEEPさんはベーマガのバックナンバーを大量に持ち込んでいました。それも、良心的な価格で。秋葉原BEEP SHOPよりも3~4割は安かったのでは?と思うほどでした。残念ながらお目当ての創刊号以前のはありませんでした。。また、ベーマガは「電子工作マガジン」の中で今も存続していることを知りませんでした。1冊1,000円の特別価格で「電子工作マガジン」が販売されており、思わず購入してしまいました。その他、IchigoJAMなどの電子工作キット、ゲームミュージックのCDなども販売されていました。

イベントの感想

13時に始まって全て終わったのが19時半を超えるという長時間のイベントでしたが、あっという間でした。各出演者のトーク、裏話が面白く、またトラブルすらも楽しい時間でした。全体の司会を務められた山下章先生の進行が素晴らしかったです。来場者プレゼントとして、「マイコンBASIC Magazine HISTORY BOOK」が配られました。これは、創刊号前の「パソコン・ゲーム大全集」から最終号、さらには付録の「SUPER SOFT MAGAZINE」までの各号の表紙がずらっと掲載された、ベーマガファンなら涙物のプレゼントでした。願わくば、ベーマガ本誌だけでなく、「ALL ABOUTシリーズ」や「ベーマガDELUX」の表紙も欲しかったところです。。そして、イベント最後に発表された「バトル・オブ・ベーマガライターズ」。”25年の時空を超えて ついに大会のラストまで執筆完了!「バトル・オブ・ストリートファイターⅡ」”が目玉!!なのですが、正直その頃はベーマガを読んでいなかったので、あまり思い入れはなく。。ですが、会場限定の黒表紙、ということで記念に購入しました。世代的にはドンピシャですし、ストⅡもやっていたので、きっと後からでも楽しめると思っています!時間が無かったので、登壇者の方のサインがもらえなかったのが残念でした。。

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第1部 ベーマガ編集部 再集結!

第1部、私が一番楽しみにしていたパートです。もちろん、子供のころから慣れ親しんだ「編さん」「影さん」「つぐ美さん」ですが、実在の方を拝見するのは初めて。もうパンドラの箱を開けるような感じでした。編集長の大橋さんは、「こういう方がリーダーだと、活性化しますよね」という見本の様な方でした。大橋さんが編集長だったから、ベーマガはこんなに盛り上がったのだなと。登壇者が口をそろえて話されていたのが「大橋編集長の思い付き&無茶振りw」。でも、無茶振りしないと現場はどうしても新しいことにチャレンジしなくなってしまう。デラックスも、ALL ABOUTシリーズも、毎月の雑誌に加えての編集で相当お忙しかったことと思います。それこそ、編集部での徹夜も多かった様です。宿直室を使った、使わないがネタになるぐらいですから。。おかげさまで、子供の私たちは本当に楽しませてもらいました。「ALL ABOUT NAMCO」、今でもBIBLEです。「編さん」は、雑誌の通りのイメージと言いますか、すごく実直そうな方でした。でも、当時のベーマガ編集部でライターさんたちを引っ張っていたのは「編さん」らしかったので、「編さん」がいらしたからこそのベーマガだったのでしょう。「影さん」、サングラスはかけていませんでしたw。声が渋かったです。低音のビブラートが掛かった感じ。雑誌のイメージとは違って、すごく真面目そうな方でした。また、「つぐ美さん」。最初に「つぐよしさん」が登場された際には、「やはり、つぐ美さんは実在しなかったんだ、、」と思っていましたが、それは山下先生のネタ。「つぐ美さん」は実在の方だったんですね。とても品のある方でした。担当機種は「ぴゅう太などのマイナー機種」だったそうです。大橋編集長はいまも現役で電波新聞社にいらっしゃるそうです。これからもコンピュータ文化や教育に活躍されることと思います。ありがとうございました!写真は「つぐよしさん」でw。

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第2部 スタープログラマー vs 〇〇プログラマー

森巧尚先生、Bug太郎さん、ファミベのよっしんさん、断空我さん、くりひろし先生が登壇されました。企画で「最新のゲームを持ち込む」というのがありました。Bug太郎さんはフロッピー持参で88に入れたところ、、、まさかの「Disk I/Oエラー」w。何度もやり直したり、パソコンを変えたりしながら何度も試しましたが全滅。会場には約1,000人いたらしいですが、全員が「果たして読み込みに成功するのか?」固唾をのんでPC-88を見守る、という本当に昔友達の家に集まってパソコンを囲んでいた様子を思い出す光景。30年以上振りにこんな体験ができて本当に懐かしかったです。ファミベのよっしんさんのグラディウス風ゲームはすごかったです。レーザーが伸びていることも凄かったですし、ゲームの腕前も凄かったです。「動体視力を鍛えるゲーム」とおっしゃっていましたが、すごかった。。断空我さんは第1部の途中から「RX-78にプログラムをその場で入力し、第2部で動かす」という企画。一発でプログラムが動いたのは凄かったです。最後の最後にエラーがありましたがw。森先生は日立ベーシックマスター(実機を見たのは初めてかも)のゲームを披露されていました。途中、「高橋はるみのプログラム」について言及されていましたが、きっと。。写真は断空我さんのご尊顔ということで。。

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第3部 DEMPAサウンドチーム クロストーク

これを楽しみにされていた参加者の方が多かった様です。私はサウンドが流行ったころは8bitパソコンを卒業していたので、正直あまり思い入れがないパートでした。それでも、かつては「グラディウス」の綺麗な音楽に感激しましたし、PC-6601SRに打ち込んだベーマガ掲載の「リブルラブル」の音楽でも「うちのP6スゲー!!」と思った口ではあるので、そこそこに楽しめました。古代先生の画面なしのブラインドで次々とY'sの音楽を再生する姿は凄かったです。もう指が覚えている、という感じでしたね。また、「はちみつ川野さん」など、当時中学生?高校生?でベーマガに参加されていた方も登壇。びっくりしました。自分と同世代の人が当時のベーマガで活躍されていたとは。

第4部 スーパーソフトコーナー プレイバック

こちらも楽しみにしていたパートです。「うる星あんずさん」が登壇されるのですから。。

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学校帰りのうる星あんずさんを待ち伏せして、ベーマガライターにスカウトしたという大橋編集長。さすがの行動力です。初期のSUPER SOFT MAGAZINEのアーケードゲーム攻略は、「うる星あんず」さんの攻略記事がメインでした。CHALLENGE HIGH SCORE!コーナーを作ったのも「うる星あんず」さん。このコーナーで取り上げるゲームセンターは、「ここに来ればその地域のトップゲーマーが集まる拠点」にする、ゲームのコミュニティを各地に作る、という壮大な目標があったとのこと。そして、ゲームを「スコアを競い合うスポーツ」にしようと考えていたこと。とても当時高校生の発想とは思えないほどすごいものがあります。今回、1983年11月号掲載の「MAPPY大解析」を読み返しましたが、各面の詳細な攻略法が掲載されており、とてもクオリティの高い記事でした。現在は「ゲーム文化保存研究所」の所長をされているようです。

あれを確認しました

山下先生が途中でおっしゃっていた、ゼビウスの遠藤さんが「山下、〇ス!」と話されていたあれを確認しましたw

チャレアベ_北斗の拳

お題は上の記事、「ある女性アイドルの名字か名前が隠されている」。答えは、、

回答

初めて購入したベーマガ

最後に、初めて購入したベーマガ1984年4月号でした。付録のSUPER SOFT MAGAZINEに掲載された山下先生の「機動戦士ガンダム1」の攻略記事が、「ゲームを解いてみたい!」と思った原点でした。もっとも、当時の私のPCはP6なのでこのゲームは出来ずじまい。。(リベンジ?で攻略した記事はこちら)

機動戦士ガンダム Part.I ガンダム大地に立つ 攻略

毎月、ベーマガを買うのが楽しみでした。SUPER SOFT MAGAZINEはもちろん、投稿プログラムも。この号に掲載されていた「私の彼はパイロットゲーム」。「プログラムを入力すれば、こんなマクロスみたいなゲームができるんだ!」と思いました。いくつかプログラムを入力しているうちに、自然とBASICの基本は覚えました。社会人のキャリアはプログラマーとしてスタートしましたが、ベーマガで得た基本があったので、苦にならずスムーズに呑み込めたこと、いまでもたまにVBAで業務効率化のプログラムを作ったりします。すべてベーマガのおかげです。子供のころに「パソコンは、なんでもできる魔法の箱」みたいな夢を持たせてくれたことは、いまでもインターネットの世界で仕事をしている自分にとっては、コンピュータやITに対する飽くなき好奇心を持ち続けられる原体験でした。

マイコンBASIC Magazine、本当にありがとうございました。編集部、ライターのみなさん、本当にありがとうございました。そして、私も片隅でこのBLOGをたまに更新することで、少しでもレトロゲームの楽しさを伝えていければと思っています。